ロードバイクのエアロ化
ロードバイクに乗る上で最も邪魔になるのが空気抵抗です。
だからロードレースなどでは隊列を組んで、人の後ろに隠れることで空気抵抗を減らします。
ソロでのロングライドなどではこの手が使えないため、空気抵抗を低減する「エアロ化」がより大切になります。
空気抵抗を減らすには表面積を減らす以外にも、断面を涙滴状の流線形にすることが大きな効果を生みます。
また、「練習とかの努力をしないで速くなりたいんだけど」という人類の夢もかなえてくれくれるかも知れません。
具体的なエアロ化の方法
- エアロ化されたロードバイクを買う
- エアロバーを追加する
- エアロハンドルに交換する
- ディープリムホイールに交換する
- エアロスーツを着る
- エアロヘルメットを被る
- エアロシートポストに交換する
- エアロボトルに交換する
- シューズカバーを着ける
・エアロ化されたロードバイクを買う
ロードバイクを買い替えるというのはなかなかハードル高いですが、フレーム、ホイール、ハンドル、ブレーキなど総合的に空気抵抗を減らすには、エアロロードバイクと呼ばれる空力性能を高めた製品を買ってしまうのが一番だと思います。
エアロ化されたロードバイクの特徴としては、フレームを横からの見た場合、ダウンチューブがとても太く見える事です。
これは断面を飛行機の翼のような流線形にして空気抵抗を減らすようにしているからです。
例えば、Trek Madone、SPECIALIZED S-Works Venge、Bianchi OLTRE XR4などはこんな形です。
TT(タイムトライアル)用バイクも各社にありますのでそれを選ぶのも有りかなと思います。
格好も良いし本当はこんなの欲しいんです。
しかしお金も無限じゃないので、今有る機材で何とかする方法を考えます。
・エアロバーを追加する
前回書きましたが、ハンドル部分に二本の棒を配置して、姿勢を低く手を突き出すような格好を取ることで空気抵抗を減らす事ができます。
数千円から数万円までの値段の幅がありますが、高いものほど姿勢の調整が細かく出来るような作りになっています。
・エアロハンドルに交換する
通常のドロップハンドルはパイプの断面が真ん丸になっていますが、エアロハンドルは水平部分を流線形にしています。
バーテープやデュアルコントロールレバーのブラケットを脱着しなければならないので少々面倒ですが、難しい作業ではありません。
・ディープリムホイールに交換する
ホイールは回転している分、他の部分より高速に動いているので空力に対する影響も大きいです。
ディープリムにすることによって断面を流線形とし空気抵抗を減らします。
またスポークが短くなることも空気をかき混ぜるものが小さくなる効果があります。
カーボン素材が使われているので高価なものが多く、導入するにはちょっと勇気が要ります。
ホイールにはカセットスプロケットは付いていないので、ついでに自分好みのものを買って付けるのも良いですよ。
脱着には専用の工具が必要となります。
・エアロスーツを着る
スピードスケートの選手が着るようなツナギ状のジャージです。
普段着ているジャージも相当ピッタリしていますが、そこをさらに追及したジャージで、余計な隙間やシワが出ないように作られています。
こういうのはやはり試着して選びたいですね。
・エアロヘルメットを被る
タイムトライアル用の後頭部が尖がったタイプもありますが、そうでなくても表面がつるっとしたタイプのエアロ性能を高めたヘルメットが多く売られています。
・エアロシートポストに交換する
シートポストはサドルを支える部分ですが、通常は丸い断面を外に出ている部分だけ翼形状にして、空気抵抗を減らします。
・エアロボトルに交換する
普通のボトルは円柱形ですが、流線形のものに買い替えて空気抵抗を減らします。
・シューズカバーを着ける
足元は良く動く箇所でありますし、シューズの形状も凹凸が多いので、その表面を滑らかにするためにもシューズカバーは有効です。
さて、色々空気抵抗を減らす「エアロ化製品」を紹介してきましたが、これらを取り入れたら限界を突破出来るかも知れないと思ったら、少し頼もしい感じがします。
もっと速く、もっと楽に、と思ったらこの記事を思い出して頂ければ幸いです。