スマホでサイクリングナビ

スマートフォンを利用してサイクリングの道案内をさせる方法を解説します。

・サイクリングでナビどうしてる?


ロードバイクで遠出する時に困るのが道が分からなくなることです。
行き当たりばったりも良いですが、道に迷ってる時間を考えると移動時間が延びる事になり、結果的に平均速度が落ち、ロングライドで行ける距離が短くなってしまいます。

是非とも何かしらのナビが欲しい所です。

 

・ナビの方法

 

自分は最初地図を紙に打ち出して要所要所で確認していました。
でもこれはいちいち立ち止まる事になるし下準備が大変です。

 

何かいい方法が無いものでしょうか。

一つ考えられるのがGPSサイコンを利用することです。
有名なのはガーミンのサイコン、他は自分も使っているレザイン、他はワフーポラールブライトンなどでしょうか。
これらで道案内をさせる事の利点は「軽い」という所です。
サイコンとナビを兼ねているのでその他(ナビ本体、マウント類、給電装置など)の重量増を防げます。
しかし欠点もあります。
結局「兼用」なのでナビをしている間はスピードや距離、時間、ケイデンスや心拍などの表示がおろそかになってしまうのです。
サイコンはサイコンとして常に働いていて欲しい。

 

そこで思いつくのがサイコンとは別に、スマホを利用してナビをさせる事です。

 

スマホでナビをさせる利点

 

スマホGoogleマップにはナビ機能があり、街なかでお店を探す時なんかに役立ちます。
これはロードバイクにも有効で予定外の行き先が出来た時にきちんと道案内してくれます。
しかしロードバイクで走りたい道はサイクリングロードを中心に車の通らない、坂道の少ない(人によっては坂道の多い)ルートです。
そんなルートをナビ機能が都合よく出してくれる訳でもありません。
最終的にはルートラボでルートデータを作成していくことになりますが、ルートラボ自体の自動ルート作成機能は車で行くのに便利なルートが作られてしまって、サイクリングコースには適しません。
そこで役に立つのが「ナビタイム」です。
ナビタイムのPCサイトでは無料で自転車用のルートを作成出来ます。
「距離が短い」「坂道が少ない」「坂道が多い」「大通り優先」「裏通り優先」とそれぞれのコースを選べます。
この中の「裏通り優先」を選ぶとサイクリングロードを組み込んだルートを作ってくれて新しい発見があります。
個人的には「坂道が少ない」ルートが一番楽に目的地に着けると思いますが、変に遠回りになることもあるので、そこは自分なりにアレンジして使っています。
またGoogleマップも徒歩ルートを検索すると最短ルートを教えてくれるので重宝します。
さらにストリートビューで路肩の広さや大型車が走っていそうかを確認しています。
これらを組み合わせて自分の走りたいルートを頭で想像してルートラボに落とし込んでいきます。
ルートラボは「道ピタモード」といってマウスで点を打っていけば道なりにルートを作ってくれますが、サイクリングロードに対応していません。
そんなときは「直線モード」にして川の曲がり位置に点を打っています。
そもそもサイクリングロードは看板があって道案内をしてくれているので、ナビを見なくても大丈夫です。
そんな風にして作ったルートをスマホで利用するにはどうしたら良いのか。
自分は「ルートラボビューワ」というアプリがイチ押しです。

@kassy_kzさんのツイート: https://twitter.com/kassy_kz/status/1110918805385932804?s=09

残念ながら一時サービスを停止されるようです。自腹を切ってサービスを続けるのはおかしいですもんね。

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このアプリはルートラボで作成したデータをGPX等に変換することなくダイレクトに取り込めます。
ルートラボで作ったデータを公開してしておけば一緒に走る仲間とルートを共有できます。
車のナビのように地図上に自分の進むべきルートが線で描かれ、常に進行方向を上に出来ます。
ゴールまであと何キロあるかが常に表示されているのも良いですね。

行きのルートだけ作っておけば帰りのルートを自動で作ってくれるのも良いです。

サイクリングナビの定番が「ガーミン イートレックス」ですが、それに無い機能が地図と同時に勾配を表示させる機能です。
そろそろ急こう配になりそうだなあとか、その急こう配がいつ終わるのかなということが何も操作することなく一目でわかります。
そこがとっても良い所。

 

・サブスマホの利点

 

そんなスマホナビですが良い所ばかりでもありません。
一つが電池の持ちで、輪行する時にはついだらだらとスマホを使ってしまい帰りに電池切れなんてこともあります。
防水機能が大して無いのも問題ですが、雨の時は乗らないし、途中で降ってきたらビニール袋にでも包んでバックポケットにでも入れれば良いでしょう。
そして振動です。ロードバイクはほとんど舗装路を走るものですが、思いがけず砂利道を走ることや段差を乗り越えることでスマホに衝撃が加わり故障につながることも考えられます。
自分の場合もカメラのピント機能がおかしくなりました。ロードバイクの衝撃が原因と特定できませんが他に荒っぽい使い方をしていないので十分考えられます。
iphoneなんて高いんだからロードバイクにマウントするなんてリスクが高い行為です。

 

そこで思いつくのが普段使いのスマホとは別にもう一台サブのスマホを持つことです。
3大キャリアのスマホなら月6千円くらいかかるのでしょうが、SIMフリーの格安スマホに通信のみのSIMを入れれば初期費用も1万円台だし、月々の費用も500円以下です。
特にどんな機種が良いとかありませんが、1万円も出せば十分なモノが買えるでしょう。

 こちらなんか結構いい性能でとても安いですね。

こちらのSIMカードなら通信料月440円です。

SIMカードが無くてもGPS機能は使えますが詳細な地図を読み込むのに難があるかと思います。スマホとしての機能を十分に利用するにはSIMカードは入れていたほうがいいでしょう。

 

・マウント方法


スマホロードバイクに取り付ける方法は以前記事にしましたのでこちらを是非ご覧ください。

 

おわりに

 

現在の所ロードバイク用のナビはガーミン イートレックスが定番ですが、くどくど書いた通りスマホでのナビも良い所があります。

安く済むのも利点です。

導入を考えている方に少しでも参考になれば幸いです。