GPSサイコンの選び方

ロードバイクに乗っていると速度、距離などが知りたくなって、サイクルコンピューター(サイコン)を欲しくなると思います。
実際自分のグループライド仲間はみんなサイコンを付けています。
速度、距離程度が分かればいいのなら1500円程度のサイコンでも十分です。
しかしそれでは走った記録が残せません。
その点GPS信号を受信できる機能を持ったGPSサイコンならば色々な記録が残せます。

例えば
・ライドの日時
・通ったコース
・距離
・時間
・獲得標高
などです。

いつ、どこで、どのように走ったのかを手軽に記録出来て、パソコンやスマホでいつでも閲覧出来るようになります。
更にはTwitterやLINE、Strava(サイクリング、ランニング専用のSNS)を使って知り合いと情報を共有出来るようになります。
だから皆さんにもGPSサイコンを付けて欲しいんですけどね。

そこで世の中にはどんなGPSサイコンがあるのか、何を基準に選んだらいいのかを説明したいと思います。
ここで紹介する"GPSサイコン"としての最低限の機能を決めておきます。

GPSで走行データを記録できる
GPSデータをStravaにアップできる
・無線のセンサー(スピード、ケイデンス心拍計)を使える
・ナビゲーション機能は使える機種と使えない機種を両方示す(価格差が大きいので)

目次

 

ガーミン(Garmin)

GPSサイコンの最高峰。最高の物が欲しい人はこのメーカーを選ぶべきです。
ガーミン社製のGPSサイコンはガーミン エッジ(Garmin Edge)という名前のシリーズになります。
ガーミンはアメリカの会社でGPS機器の草分け的な存在でトレイル用のeTrexやランニング用のForeAthleteなども有名です。
レーニング機能が豊富で高機能ですが高価でもあります。
多少高価でも使いやすく不満が出にくいものを選ぶならガーミン エッジ一択となります。
ナビ機能について
上位モデル
ガーミン エッジ 830
フルカラーの地図付きでナビをしてくれて、本体のみでルート作りやリルートなどにも対応しています。
エントリーモデル
ガーミン エッジ 130
曲がるべき道を距離と矢印を出すタイミングで示してくれる「ターンバイターン方式」でのナビゲーション機能があります。
地図を言うほどではないですが、コースの線のみを表示する機能もあります。

 

キャットアイ(CATEYE)

日本製のサイコンと言えばキャットアイ
GPSサイコンが出る前は、サイコンと言えばこのキャットアイを使っていたんじゃないでしょうか。
ただ、GPSサイコンについてはずいぶん出遅れてしまった感じがあります。
ナビ機能について

アベントゥーラ
ナビも他社のようなルートを表示する機能は無く、方向と距離のみを示すだけです。
特にキャットアイに強いこだわりが無い限り、選ぶ理由が見つかりません。

 

レザイン(LEZYNE)

高機能な物を安く手に入れたい時に選ぶとしたらこちら。
レザインはアメリカのアクセサリーブランドで、空気入れで有名でしたが、今は廉価で高機能なGPSサイコンメーカーのイメージが強いです。
レザインGPSスマホと連携することで高度なルート作成機能やナビゲーション時のリルートを実現しています。
上位モデル
メガXL
2.7インチの大画面で地図付きのナビをしてくれる優れもの。
48時間のロングバッテリーライフも特筆すべき点です。
エントリーモデル
スーパーGPS
一世代前の上位モデルですが、快適に使いたいならこれかMICRO GPSが機能的にお勧めできます。
ターンバイターン方式でのナビとコース線を示す機能があります。

 

ワフー(Wahoo)

見た目がカッコ良くスタイリッシュ。
そして高機能だけどそれなりに高価なGPSサイコンです。
ワフーフィットネスはアメリカの会社でGPSサイコンやローラー台を作っています。
ワフーGPSサイコンで特徴的なナビ機能があります。
それは画面枠に配置されたLEDの光が左右に動いて曲がり角を教えてくれる機能です。
速度等の表示画面を隠すことなくナビをしてくれるのが魅力です。
上位機種
ワフー エレメント ローム
フルカラーの地図付きでナビをしてくれて、本体のみでルート作りやリルートなどにも対応しています。
正直ワフーにはエントリーモデルと呼んでいいような廉価版のモデルが無いので、スタンダードモデルを紹介します。
ワフー エレメント
モノクロですが、地図付きでナビをしてくれます。

 

ブライトン(Bryton)

安価で、高機能なGPSサイコン。レザインGPSと同等、もしくはそれより安いという印象です。
ブライトンは台湾のGPS製品を開発・生産をしている企業です。
電源を入れればすぐ使える、という使いやすさを売りにしています。
上位機種
Rider450
モノクロですが地図付きのナビゲーション機能があります。
エントリーモデル
 Rider410
ナビゲーション機能はありません。

ここからはサイクリング雑誌ではお目にかからないブランドになります。
おそらく日本での販売代理店が無いのでしょう。
amazonなどの通販のみで販売をしているようです。

iGPSPORT

amazonで「GPSサイコン」で検索するとスポンサープロダクトとしてよく出てくるブランドです。
安価ですが、評価も良いようです。
iGPSPORTは中国の企業QIWUの製品です。
日本代理店が無いので「使い方がわからない」といった事に対するサポートは期待できません。
わからなくても自分で考えて突破できる人でないと使いこなすのは大変だと思います。
上位機種
iGS618E
あらかじめルートを作成しておけば、それを辿るナビゲーション機能があります。
エントリーモデル
iGS50E
ナビ機能はありませんが、走行データの記録や外部センサー対応など、他の機能は全て網羅しています。

 

XOSS

とにかく安くGPSサイコンを手に入れたいならこのメーカーが良いと思います。
XOSSは中国企業のようで、iGPSORTと同じくGPSサイコンやセンサー類をamazon等の通販で販売しています。
上位機種
SPRINT
地図付きのナビゲーション機能があり、なおかつケイデンスセンサー(スピードセンサーにもなります)付きでこの値段は安い。安過ぎます。
エントリーモデル
G+
ナビ機能はありませんが、走行データの記録や外部センサー対応など、他の機能は全て網羅しています。
GPSサイコンが欲しくて出費を最小限に抑えたい人はこちらを選ぶといいでしょう。

 

センサー類について

ここまでで取り上げたGPSサイコンは皆、無線規格としてANT+とBluetoothに対応しています。
センサーはスピードセンサー、ケイデンスセンサー、心拍センサーがありますが、それぞれ単独で買うと高く付きます。
なので、センサーがセットになっている商品があれば、それを選んだほうが安く付きます。
別途選ぶのであればXOSSのセンサーが安く使いやすいと思います。

 

おわりに

色々紹介しましたが、まとめると
・最高の物……ガーミンエッジ 830
・最安の物……XOSS G+
バランスを取るならレザインGPS メガXL
以上をお勧めしたいと思います。