ローラー台あるけど?

4年前にローラー台を買いました。
モノはミノウラのQuattro-C(クアトロ-C)です。

何故ローラー台を買ったのか。


自分はロードバイクに乗り始めたのが遅かったのでグループ内で一人だけ出遅れていました。
別に速く走りたいという欲求はありませんでしたが、みんなの足を引っ張りたくはなかったので人並みに走れるようにはなりたかったのです。
そこに冬の寒さ。
冬は単純に寒くてイヤという事もありますが、朝と昼の温度差や、走り出しと体が温まってからの温度差がやっかいなのです。
厚着し過ぎると汗をかいてビショビショになってしまい、薄着だと凍えてしまうという難しさがあります。
そんな難しい時期でもローラー台を持っていれば手軽にバイクに乗れるのです。


何故今のローラー台を選んだのか。


ロードバイクのローラーには大きく分けて2種類あります。
一つが固定ローラーで、もう一つが3本ローラーと呼ばれるものです。
固定ローラーとは後輪の軸を固定して後輪に負荷をかけるようになっている器具です。

固定されているので落車するリスクが低く大きな負荷がかけられるのが特徴であり、初心者向けと言えます。
3本ローラーとは後輪用に2本、前輪用に1本のローラーが配置された器具で、ロードバイクは固定されずローラーの上をハムスターのように漕ぎ続けるものです。

自分は乗ったことはないのですが、きっと前後輪を回し続けることによるジャイロ効果で倒れないのでしょう。
ペダリングにムラがあるとコケやすいので効率的なペダリングの練習に向いています。
実走に近い感覚で乗れるしバランス感覚や体幹を鍛えるのにも向いています。
ペダリングが上手になりたいという思いはあるのですが、やはり安全をとって固定ローラーから選ぶことにしました。


次の問題はどの固定ローラーを選ぶか。


amazonを見てるとオーソドックスな物はミノウラの「Mag Ride B60-R」か「LiveRide LR341」でしょうか。
Mag Ride B60-R」の方がよりベーシックな感じで「LiveRide LR341」はヒルクライム仕様となっています。
どちらも有線リモコンで負荷を7段階に変えられます。
自分はローラー台を買おうと思った時に丁度売り出し中だった「Quattro-C」を選んだのですが、これは負荷をリモコンで操作せず、本体のスライドバーで4段階に変えるものです。
負荷を変えたい時にはいちいち自転車から降りて変えなきゃいけないし、スライドもすっぽ抜ける感じで2段階と3段階に止めるのが難しく使いこなすのは大変なものでした。
それでも自分の体力に応じて初めから負荷を決めておけば調整はギヤチェンジで出来るのでなんとかなります。
そしていちいちリモコン操作部をハンドルにセットしたり外したりする手間が無いのが利点となっています。
この手間の少なさはレース会場にウオーミングアップ用に持ち込む事を考えて作られているようです。

 

どこに置くのか。

 

「ローラー台を置く場所が無い」と考える方がいるようですが、自分も特に置き場はありません。

ローラー台自体は折り畳み式でどこかスキ間を見つけて仕舞っておけるので、使用時にどこに設置すれば良いのかということかと思いますが、ロードバイクを整備できるスペースがあれば、使う時だけそこに設置して終われば片付けるようにすればいいんです。


使ってみてどうか。


ローラー台で気になるのは音がうるさいかどうかだと思います。
Quattro-Cは静かでローラー台から出る音よりもチェーンがジャージャー鳴る音の方が大きいくらいです。
これは負荷を磁石で発生させているので摩擦音がしないためと思われます。
だから今販売されているローラー台は全て静かで、逆にチェーンの音はどうしても発生すると考えて良いと思います。
ただし振動はそれなりにあるようで、フローリングの床にフロアマットを敷いた上に置いて漕いでみたところ振動が出ました。
自分なりに原因を考えた結果、マットが柔らかくローラー台の足が沈み込んで床に直接着いているも同然だったんじゃないかと結論付けました。
そうすると対策は簡単でローラー台の接地部に板を敷いてフロアマットに伝わる重量を分散させるだけで振動は無くなりました。
最初は接地する5点全てに板を敷いていましたが最終的には後ろ2点で十分効果があるとわかりました。

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次にこれは使ってみないとわからない事だと思いますが、ローラー台は実走よりサドル部に荷重がかかり骨盤の前の方が痛くなりました。
自分は幸いなことにロードバイクで走っていてもお尻が痛くなることがほとんどありません。
だからロードバイクに最初に付いていたサドルに何の不満も無かったのですが、ローラー台用に真ん中に穴が開いたサドルに変えました。

こちらにしてからは大丈夫になりました。


そして退屈対策。


持久力を付けるために1時間も2時間も漕いでいると実走と違って景色も変わらないしすごい退屈になります。
そんな時はスマホヒルクライムでもしている動画を見ながら漕いでるとやる気も持続します。
以前はスマホホルダーを付けていたので動画も見やすかったのですが今は外してしまいました。
そこで付け外しが簡単なこんなスマホホルダーを買って使っています。

自分はやったことないのですが、Zwiftというソフトを使って模擬レースを楽しむのも奥の深い趣味になると感じています。


使ってみてわかったこと。


例えば「今日は2時間回そう」なんていう使い道だとツラいし飽きちゃって苦痛に感じるものです。
自分もそのように使っていましたが、エンデューロレースに出るための練習として、だんだん強度を上げて行くという方法を取りました。
運動は「漸進的過負荷」の原則というものがあって、普段以上の負荷を徐々に高めながら筋肉にかけ続けると筋肉が成長するというわけです。
裏を返すと楽に感じる運動をいつもと同じように続けていても体力維持には役に立っても成長にはつながらないという事です。
目標は5kmを平均時速30kmで走ること。
計算すると10分を切れれば目標達成です。
スピードセンサーはメーターとセンサーの距離を短くするため前輪に付けることが多いですが、それだと固定ローラーでスピードが測れないので後輪に付けます。
Quattro-Cの負荷は0から3までありますが、3はきつすぎるし1は緩すぎたので2としました。
初回は5kmを13分40秒と約22km/hペースです。
これを2~3日おきに前回を上回るペースで走ります。
1回目13:40(22km/h)
2回目12:45(24km/h)
3回目11:37(26km/h)
4回目11:09(27km/h)
5回目10:44(28km/h)
6回目10:33(28km/h)
本当に苦しかったですが、退屈ということはまったくなく積極的に固定ローラーを使うことが出来ました。
サイコンはLezyneSuperGPSを使いました。
GPS機能は関係ありませんが、簡単にスマホに記録を残せて便利だと思います。


ポジション出しに有効


ロードバイクにおいてポジション出しとはサドルの高さやハンドルの遠さ・高さを調整することで、乗る姿勢を変えて乗りやすさを調整する行為です。
乗りやすさを調整するので実際乗ってみないとわからないのですが、外でやろうとすると工具を持って行かないといけません。
もちろんサドルやハンドルなんかは携帯工具で調整出来るんですが、トルクレンチの方が作業をしやすいです。
特にサドルの調整は高さを変えると前後位置も変わってしまうので納得いくまで調整するには何度も乗り降りしながらボルトを緩めたり締めたりを繰り返す必要があります。
だから外だと適当な感じで終わらせてしまうようなこともありますが、室内でローラー台を使えれば徹底的に調整できるのでポジション出しにはローラー台が良いと思います。

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