ビンディングペダル

ロードバイクのペダルと言えばビンディングペダルが当たり前ですが、初心者にとっては結構やっかいなものでもあります。
自分がロードバイクに乗るに当たって憧れていたものが2つあります。
1つはブレーキ一体型の変速機。そしてもう一つがビンディングペダルです。
だから要るか要らないかはともかく、まずは買うことにしました。


ペダルをこぐ際、重要なのは足を乗せる位置で、母子球がペダル軸位置に来ることが効率的とされています。
ビンディングペダルはこの足とペダルの位置を固定してくれるのが主な機能だと思ってます。
引き足が使えるなんてことは自分程度のおっさんライダーには関係ありません。
ぶっちゃけその程度の役割ならそもそもビンディングペダルなんて不要なんですが、そこはそれ、憧れですから。


ビンディングペダルには大きく分けて2種類あります。
ロード用とMTB用です。
この2つは付けるシューズも違っていて、ロード用は3つ穴で靴底は固く薄く出来ています。シマノで言えばSPD-SL
そしてMTB用は2つ穴で靴底は多少柔らかく厚く出来ています。シマノで言えばSPD
最初はこの2つの違いがわからず兼用できるものかと勘違いしてましたが、出来ません。全くの別物です。
間違った組み合わせで買わないように気を付けましょう。
アダプターとかありますが、実用的ではありませんでした。(でした。というのは試したこと有り、買って損した。)


この2種類で当然憧れるのはロード用です。
自分も最初はロード用のを買いました。
ビンディングSPD-SLの105。シューズは店頭で持ち上げてみて軽かったGIROのロード用シューズ
ロード用のビンディングはレース中に簡単に外れないようにと固めに出来ています。
だから外すのに意図的に力を入れてカカトを外側にヒネる必要があります。
もちろんはっきり止まるぞと意識している時は何てことはないのですが、ママチャリに乗ってるがごとく無意識に止まったりすると降ろそうとした足に引っ張られるようにバイクごと転倒してしまうのです。
いわゆる「立ちごけ」です。
自分はこれでフロントフォークにキズを付けたりバックミラーを壊したり足を擦りむいたり色々してしまいました。
不注意、運動オンチなどの資質から考えると自分にはロード用のビンディングペダルは無理なのかな?と思いました。


それでもビンディングペダルにはしたいので、最も外しやすいと考えられるシマノクリッカーを買ってみました。

さらに言うなら両面キャッチのPD-T400という製品です。(片面だと裏表を探すのにまごつくから)
シマノクリッカーMTB用のSPDの仲間で、バネ強度や金具の角度を調整することで、初心者でもハメやすく外しやすいという特徴があります。
さらに外す際の足のひねりを多方向から出来るような金具が付いています。
実際に使ってみてこれで立ちごけしたことはありません。
止まる手前で外すのを忘れていた時などでも簡単に外れます。
例えるなら文房具のノリで付いているような感覚。
それでいて走行中に誤って外れてしまうこともありません。
自分のような運動神経のニブい初心者はクリッカーから入るのが良いと思います。
しかしクリッカーはペダルのデザインがちょっとママチャリちっくというか・・・。
ロードバイク単体で見た場合、違和感を感じるんですよね。


と、いうわけで雑誌で見て気に入ってたクランクブラザーズのCANDY2を買ってしまいました。
CANDYシリーズはMTB用で、シューズはクリッカーと同じものを使えるのですが金具はクランクブラザーズ独自のものとなります。
クランクブラザーズはエッグビーターというペダルが有名で、軸に針金が出てるだけというまさに泡だて器のような見かけをして、ビンディング面の4面キャッチが売りとなっています。
CANDYシリーズはこの軸にぺろぺろキャンディのような板がついたデザインとなっていて、CANDY2はこの板がアルミ製でカッコいいんです。
そのカッコ良さとMTB系で金具が外しやすそうなイメージがあって買ったんですが少し問題が。
シマノクリッカーに慣れてしまった身としてはやはりキャッチが難しい。
クリッカーは金具とキャッチ面のことなど意識しなくてもはめられますが、CANDY2は違いました。
ちゃんと金具の前面をキャッチ面に引っ掛けてから踏み込むという手順を踏まないとキャッチしてくれません。
また外す時も力を込めて斜め上に引き剥がすようにひねらないと外れてくれません。
それでもロード用のSPD-SLに比べれば簡単に感じますが、どうしてもクリッカーと比較してしまう。


そんな訳でまたクリッカーに戻してしまいました。
でかいペダルには目をつぶろうと思います。