モンベルのコンパクトリンコウバッグを買いました
はじめに
新しいロードバイクとしてディスクブレーキタイプのものを導入しました。
ディスクブレーキとキャリパーブレーキは取り扱い方が色々違います。
その一つとして「輪行」があります。
元々輪行袋は縦型を使っていたんですが、ロードバイクを縦にするには「エンド金具」というものが必要になります。
これはキャリパーブレーキに使われる「クイックリリース」に対応したエンド金具です。
ディスクブレーキの場合、「スルーアスクル」に対応したものを別途購入する必要があります。
OSTRICH(オーストリッチ) 12mmスルーアクスル用エンド金具 リア用
地味に高いですね。
自分が使っている縦型輪行袋は
オーストリッチ(OSTRICH) 輪行袋 [L-100] 超軽量型 ロイヤルブルー
なのですが、凄く丈夫でもう7年も使ってますが、穴一つ空いていません。
ただ、さすがに油汚れが目立つようになってきました。
新車になる事だし、輪行袋も新調したいな、と思い始めました。
輪行袋の候補
・縦型
・横型
・後輪を外さない横型
それぞれの特徴を述べます。
・縦型
代表
オーストリッチ(OSTRICH) 輪行袋 [L-100] 超軽量型 ロイヤルブルー
特徴
袋の中で「フレーム」を縦に置きます。
フレームを縦にするために変速機が床に当たらないように「エンド金具」が必要になります。
メリット
電車内に置いた時に最も「場所を取らない」形式となります。
デメリット
前後輪、両方外したり、エンド金具を付けたりと手順が多くなります。
・横型
代表
[モンベル] コンパクトリンコウバッグ 1130424 GRPH
特徴
自転車をひっくり返して横にした状態で袋を上から被せます。
メリット
エンド金具が不要で、その分手間や重量が減ります。
デメリット
前後輪、両方を外す必要があります。
縦型よりも場所を取ります。
・後輪を外さない横型
代表
TIOGA(タイオガ) コクーン ポーチ タイプ ブラック BAR02800
特徴
自転車をひっくり返さず、前輪だけ外して袋に入れます。
メリット
面倒な後輪を外さなくて良いので簡単でトラブルが少なくなります。
手で持つのが前提ですが、後輪で立たせると、縦型よりコンパクトになります。
駅間を歩くとき、袋をめくって後輪で転がして行くことが出来ます。
デメリット
とにかく長くなるので場所を取ります。
サドルを飛び出させると違反行為になります。
何を選んだか
それぞれメリット、デメリットがありますが、今回は軽量さと場所の取らなさのバランスで「横型」をチョイスしました。
練習してみる
今回は自転車も新しく、輪行袋の形式も新しいということで、実践の前に家で練習することにしました。
それで自転車を袋詰めする時間を計っておけば、輪行の時に何分前に家を出ればいいのか分かるようになります。
手順
1.説明書を読む
取り敢えずは説明書を読みます。
輪行袋本体にも印刷されているので紙の説明書は無くしても大丈夫!
手順だけで、あんまり詳しい事は書かれていません。
見やすい所に置いて、わからなくなるたびに読み返します。
ハンドルを横方向に曲げるように書いてあります。
ハンドルを曲げてしまうと不安定になるので、これは工程の最後の方にした方が良いです。
2.自転車をひっくり返す
3.前後輪を外す
スルーアスクルを外すのが初めてで、とても時間が掛かりました。
時間が掛かった主な原因はお店で固く締めすぎていたから。
安全的には正しいんでしょうが、手が痛くてレバーを回せませんでした。
そして後輪を外すとき。
なぜかリアディレーラーを手で持ち上げてやらないと外せませんでした。
・クイックリリースとスルーアスクルの違い
・Tiagraと105の違い
・使い込まれた時間の違い
この辺りが原因として考えられます。
4.前後輪をフレームに縛る
縦型と向きが違うので縛る箇所がわかりずらかったです。
縦型と違ってホイールをハの字に開く必要が無いのがうれしい所。
後で緩む事がありません。
そして分からなかったのが
「ブレーキローターを表にするのか裏にするのか」問題
裏、すなわちフレーム側にするとローターとフレーム両方が傷付き易くなります。
逆にすると他人を傷つけてしまうかも...
しかし後輪はブレーキローターの裏にカセットスプロケットがあるのでどっちも一緒でしょ?となります。
正解は人により、だと思います。
今回は「ブレーキローターを表」にしました。
5.ショルダーベルトを自転車に取り付ける
基本縦型と一緒の箇所で良いと感じました。
輪行袋に干渉しないので縦型より簡単ですね。
6.輪行袋をかぶせる
縦型と違って、横型は輪行袋を上からファサッと被せるんですね。
被せること自体はとても簡単です。
被せる前にハンドルを横方向に曲げるようにします。
7.ドローコードを引っ張る
袋を被せるだけだと自転車が袋から飛び出た状態ですが、袋の下側にコードが巡らせてあって、それを引き絞ると初めて袋状になります。
縦型も上で絞って袋状にしているので、上下は違えど同じ構造なんですね。
ただ、地面に置いてあるものをどうやって袋に入れるのか?と最初から意味不明だったんですが、やってみたらやはり難しかったです。
ちょい傾けて浮いた部分を少しづつ入れるようにしたんですが、自転車が倒れそうになります。
同行する人がいたらちょっと持ち上げてもらうってのも良いですね。
引っ張ったドローコードは丸めてポケットに仕舞えるようになっています。
感想
袋詰め状態になるまでの時間を測りました。
なんと最初は40分もかかってしまいました。
まあこれは新しいロードバイク自体をバラすのも初めてだったので「途方に暮れている時間」が長かったですね。
やり方が分かった状態でもう一度トライしたら10分で完了しました。
組み立てるのは6分でした。
縦型と比べて劇的に速くなるわけではありませんが、やはり「エンド金具」が無いのは気が楽ですね。
エンド金具は非常にコンパクトに仕舞えるようになっているのですが、その分「組み立て・解体」という手順が必要になってきます。
今年はコロナ自粛明けで久しぶりにエンド金具を使ったのですが、「これどうやって組み立てるだっけ?」としばし呆然としてしまいました。
時間と手間、軽量さのメリットがある分、デメリットになるのが「置いた時のサイズ」です。
測ってみたのですが、横置きで113cmありました。
前のバイクを縦置きにした場合より20cmほど長かったです。
電車の先頭か末尾どちらかに置ければ問題無いかと思いますが、そうでない場合はかなり気を使いそうです。
ただ、実際横型の輪行袋はよく見ますし、迷惑かけるかは心がけ次第だと思います。
スルーアスクルが戻らない事件
輪行袋からバイクを出して組み立てをしようとした時です。
後輪を固定する「スルーアスクル」というクイックリリースに代わる機構があるのですが、こいつにトラブルがありました。
詳しくはこちらに書きました。
結局新しい工具を買ってこないと解決出来ない問題でした。
uxcell L型レンチ セキュリティトルクスヘッド ロングアーム耐タンパトルクスレンチ T20
こんなこともあり得るので、新しいバイク、パーツやアクセサリーを買った時は事前に試すことが大事だと思います。