ロードバイクのホイール

ロードバイクのパーツ交換で最も効果が高いものとしてホイールが挙げられます。
自分の場合、元々付いてたホイールに何の不満も感じていなかったのですが、ある日仲間に「鉄下駄」と揶揄されてから気になってしまいました。
元々付いてたホイールが「鉄下駄」と呼ばれるほど重いものだったのかは定かではありませんが、確かに重いものより軽いものの方が良さそうな気がします。
ただ、材料が同じで重量が軽くなったとしたら、それは強さを犠牲にしているはずです。
一般に高強度のものの方が高価ですから、軽くて安いものはすなわち弱いと考えて良いと思います。


そんな訳で(どんな訳で?)初めて買ったホイールはカンパニョーロのZONDAでした。

f:id:akmtyuhi2012:20181020101309j:plain

 

 カンパニョーロ(Campagnolo)とは日本のシマノと並ぶ自転車の部品メーカーで、イタリアの会社です。
ZONDAとはそのカンパニョーロが出しているアルミ製ホイールで、重さは前後で1596g。
リム高さは前24mm後ろ30mmとそこそこ高い。
平たいエアロスポークで後輪の組み方がカッコいい(Mega G3と呼びます)。
巷では初心者が最初に買い替えるべきホイールだと評判です。
値段は大体5万円くらい。
自分が以前乗っていたママチャリは1台9800円でしたので、ママチャリ5台分です。
車輪だけでママチャリ5台買えちゃう。これは抵抗ありますね。


同じ自転車でもロードバイクとママチャリを比較してはいけませんね。


そんなママチャリ5台分のZONDAホイールですが、替えて何か良くなったのか。
これが良くわからない。
漕ぎ出しが軽くなった・・・ような気がする。
まあカッコは良くなった。
あと「元々ホイール」はベアリングを締め付けるプレートの調整が難しくなっていたので替え時だったのかも知れません。


ZONDAも乗りなれてくるとまた何か新しいホイールが欲しくなる。


そう、それはディープリムホイール。
ディープリムホイールとはリム(タイヤが付くところ)の高さが4~5cm以上のものを言います。
とにかく見た目がカッコいい。
ツール・ド・フランスなんか見てると大抵のマシンがこのディープリムホイールを履いています。


ん、欲しい。


カタログなんかで見てるとまあお高い。
ディープリムホイールはリムの材料が多くなる訳ですから、そのままだと重くなる。
だから軽量だけど高価な材料を使っているので高いのでしょう。
だけど背を高くするんだから縦方向には強くなるわけで材料をより薄く設計出来るとは思うんですよね。
その疑問は置いといて、大抵のディープリムホイールはカーボンで出来ていて、前後セットで20万円くらいするんです。


マジ狂気。
ママチャリ20台分。


ディープリムホイールはカッコいいだけじゃなく他にも良いことありそうなんです。
それは空気抵抗。
物が空気中を動く時は後ろに空気の渦(カルマンウズ)ができます。
この渦が物を引っ張るので抵抗になります。
普通のリムのような丸い断面だとこの渦が出来やすいのですがディープリムは流線型になっているので出来にくい。
故に空気抵抗を減らすことが出来るのです。
とはいえ自転車に乗っている人間の空気抵抗の方が遥かにでかくちょっと眉唾ものですが、そんなこたー良いんです。ディープリムホイール欲しいんです。
なおもカタログを見続けていると安めのディープリムホイールもある。
それらを見ていると共通点があります。
それはアルミとカーボンのハイブリッドだと言うことです。
製品ごとにどんな断面をしているのかわかりませんが、タイヤとブレーキに当たる面をアルミにして、リム部分をカーボン素材でカバーしているものと見受けられます。
カーボンは結局の所、炭素繊維シートをエポキシ樹脂で固めたプラスチック的なものなので高熱に弱いという弱点があります。
下り坂でブレーキをかけっぱなしにすると、フルカーボンの場合、ゴムとの接触面が高熱に耐えきれず変形してしまうこともあるようなんです。
自分ビビリなんで急な下り坂はずーっとブレーキかけてます。
ひょっとするとフルカーボンは向いてないんじゃあ?
そんな訳で買ったディープリムホイールがこれ。
カンパニョーロのバレット

f:id:akmtyuhi2012:20181020101623j:plain

 

 アルミ+カーボンのハイブリッドでリムハイトは前後共に50mm。
重量は1794gで実測1815g。
ZONDAと同じエアロスポークでMega G3組です。
お値段はママチャリ10台分。
ZONDAより重く、ひょっとすると「鉄下駄」と呼ばれる領域に入っているかも知れません。
でも実際走ったら速くなったような気がします。
ただ、「ディープリムホイール履いてんだからチンタラ走ってられないな」
という気持ちになって無理してスピード出してるだけかも知れません。
ZONDAから替えて直ぐに感じた事は、漕ぎ出しが重くなった事、その代り速度維持が楽になった事。
ジャイロ効果で曲がりにくくなった事。
全てリムが重くなった事に起因しているようです。
あと、「速度維持が楽になった」これが速くなった理由かも知れません。


バレットを買うに当たって対抗馬となったのがamazonで売ってるこちらです。

 リムハイト50mmでフルカーボンなのにお値段5万円台。
いわゆる中華カーボンと呼ばれるヤツなんでしょうか。
このお値段でディープリムホイールが買えるのは他にない!
チューブラーですが、重量なんと1140g。軽い!
実際買ってないので性能については分からないのですが、(買って乗ってもたぶんわからない)amazonの欲しいものリストにいつまでも未練たらしく載せています。