関東平野でヒルクライム
ヒルクライムと言えばロードバイクの醍醐味の一つだと思います。
しかし、しかしですよ。
草加市なんて言う四方八方真っ平な地方に住んでいるとヒルクライムなど簡単には出来ません。
土地に勾配が無いのは生活するには便利ですがこんな落とし穴もあるのです。
GoogleMapで草加市を中心に地形図を表示するとこんな感じです。
草加市の周り、半径30kmくらいは山なんかありません。
しかしご時世的に輪行するのは気が引けます。
自走するにしても以前、筑波山に自走で行ったときはそれだけで疲れてしまって、そこからのヒルクライムはまったく登れませんでした。
ご近所でヒルクライムは出来ないものか。
経験上真っ平な土地でも坂道があるのは知っています。
一つ目は「橋」
荒川、墨田川、中川、江戸川を渡る橋は堤防を超えるため結構な坂になっています。
ただ、「自転車は降りて渡りましょう」なんて書いている橋も多いのでヒルクライムの練習としての実用性は低いです。
二つ目は「堤防」
荒川、江戸川の堤防上は河川敷との連絡道が急こう配の坂だったりします。
ただ、距離が凄く短いのが玉に瑕。
三つ目が「台地」
関東平野には標高の高い場所は無くても、「台地」と言って、周りの土地より少し高い平地が点在します。
と、いう事は低地と台地との境に坂があるという事なのです。
今回、この「台地」を利用したヒルクライムに臨みたいと思います。
例えば東京方面なら「武蔵野台地」と呼ばれる台地があります。
そして千葉方面に行けば江戸川の向こう側は「下総台地」となっています。
しかし感染防止の観点からすると都道府県を跨ぎたくありません。
そこで注目したいのが「川口市」です。
川口って、ちょっと坂があって嫌だな、と思っていましたが今はありがたい。
GoogleMapでは平らにしか見えませんでしたが、「国土地理院のデジタル標高地形図」を見るとデコボコが良くわかります。
川口市は「大宮台地」の外れに当たるようです。
デコボコした地形が細長くあるので、出来ればジグザグなルートにしたいですよね。
でも思ったような道は有りませんでした。
東西につながる様な道は無く、途中で切れ切れになってるんです。
仕方ないので「当たって砕けろ」作戦で行くことにします。
ガーミンエッジ530に「総上昇量」を表示させてその数値がなるだけ上昇するようなルートを走り回るのです。
目安としては筑波山の不動峠。
ググったら獲得標高280mだそうなので300mを目標に走り回ってやりますよ!
では行ってきます!
以前近所の神社仏閣巡りをした時にわりかし高い地点にある神社があったのを覚えてました。
その名も「峯ヶ岡八幡神社(峯八幡)」
峯ってのは「(高い)山」を指す漢字で、岡も「小高くなった土地」を指す漢字です。
これは期待が持てる!
幹線道路から水平距離で400m行くだけで10mも標高を稼げました。
30往復もすれば総上昇量300mを稼げる計算ですが「やってられません!」。
結果上の図のような道を走ってみたのですが、やはり距離の割に標高差が稼げません。
100m上るのに15kmも走る羽目になってました。
やはり効率を考えて峯ヶ岡八幡神社へ行く道「峯八幡坂通り」を往復し続ける事にしました。
200mに達しました。
直線距離で7kmで100m上昇できたので、やはり効率が良い!
効率は良いんですが...やはりかなり疲れた。
飽きちゃうし。
お家が恋しくなってきたので帰る事にします。
300mという目標は達成できなかったのは心残りです。
峯ヶ岡八幡神社にお参りして帰りました。
反省点としてはやはり同じ道を行ったり来たりするのはツライ。
効率は悪くなっても色んな道を通るのが目標達成への近道かも知れません。
と、いう訳で2日続けてヒルクライム(もどき)を行います!
今回はちゃんとボトルを持って、途中コンビニ補給も行います。
前回は軽量化を考えて自販機だけを頼りにしましたが、好きな時に飲めるのが一番!
長期戦上等です。
絶対300m上ってみせます。
こんな感じで35km走ってやっと300m獲得しました。
外かく環状道路の側道が上下にうねうねしていて効率良く高低差を稼げました。
赤山城跡
なんてものが近くにあったので見学しましたよ、
密蔵院に至る道は激坂なんですが、参拝者も多く警備員の方なんかもいるので、1往復が限度ですね。
それ以上は迷惑になりそう。
そして今回も峯ヶ岡八幡神社にお参りして帰りました。
よく考えたら300m登るのって登山でも大変ですよね。
それがご近所で出来るのって有り難い事です。
我が家の近所には「坂が無い」とお嘆きの方は一度この台地を利用したヒルクライムを試してみてはいかがでしょう。
自由に移動できるようになったらまた色々行きたいです。