坂道をラクに登りたいとき

ロードバイクに乗ってて何がキツイって言ったら坂道を登ること。横文字で言えば「ヒルクライム」です。
しかしロングライドをしていれば峠越えは避けられないし、ヒルクライムは達成感もあるし眺望も楽しめて悪いことばかりじゃない。


「何とかしてもうちょっとラクに坂を登れないものか?


そう考えたときに思いついたのが「カセットスプロケットの交換」でした。
カセットスプロケット」とは何か?
カセットスプロケット」とはロードバイクの後輪に付いてるギヤのカタマリの事です。

現在のシマノの主流は11スピードで、カセットスプロケットには11枚のギヤがまとまった状態になっています。
右手のブレーキレバーを内側に倒すとチェーンがこのギヤを移動して、大きなギヤに移るたびにペダルは軽くなる仕組みになっています。
軽くなる替わりにスピードが遅くなってしまうのですが、これはもう物理的にしょうがない事なのです。


ところでこのカセットスプロケットはいくつも種類があります。
それは何故か?
それはさまざまなシーンに合わせてユーザーがギヤ数を選べるようになってるからなのです。
例えば平地主体のレースを走るような場合、大きなギヤは使わずギヤを滑らかにつなぐように歯数の差があまりないようなセットを選びます。


そして自分のようなとにかく坂が登れないという場合は最大の歯数があるセットを選ぶのです。

自分の買ったGiant Defy 2場合はシマノのTiagraというグレードのカセットスプロケットで12-28Tという歯数のセットが付いていました。
Tiagraのカセットスプロケットは10枚組で、調べると当時は12-30Tという最大歯数が30のものがありました。
カセットスプロケットを交換するのには気を付けなければいけない点がひとつあって、リアディレイラーと呼ばれる後ろ側に付いてる変速機には「トータルキャパシティ」というものがあります。
トータルキャパシティとはギヤチェンジができる能力で、前のギヤ数の差と後ろのギヤ数の差の合計です。
例えばクランクセット(前のギヤ)が50×34Tで
カセットスプロケット(後ろのギヤ)が12×28Tの場合
(50-34)+(28-12)=「32T」がトータルキャパシティの数値以内に収まっている必要があります。

 

だからカセットスプロケットを買う前にリアディレーラーの型番を調べないといけないんですね。
自分の場合、2015年のカタログで調べたところ、tiagraの長い方のリアディレーラーのトータルキャパシティは37Tとのこと。
ペダル側に付いてるクランクセットの歯車構成が50x34Tなので差の(50-34=)16Tがキャパシティとして使われています。
残りの37-16=21Tがカセットスプロケットに使えるキャパシティとなります。
一番大きい30Tのギヤが付いてるカセットスプロケットは一番小さいギヤが12Tなので(30-12=)18Tのキャパシティを喰います。
これは21Tより小さいので自分の場合適合することになります。
これを調べてから12-30Tのカセットスプロケットを買いました。
交換するには専用の工具が必要になります。
自分で交換したかったのでこれもamazonでポチりました。

BIKE HAND(バイクハンド) YC-501A/YC-126-2A SET シマノ(ロックリング)スプロケット 取り付け/取り外しセット

変速機は種類が多くバージョンアップもあるので購入時期によって互換性も変わってきます。
ご自分のカセットスプロケットを変えたいときは慎重に調べることをお勧めします。