ロードバイクと天体観測
星座なんて「オリオン座」くらいしか分かりませんが、それでも星を観るのに興味があります。
天体望遠鏡で初めて木星を見た時は感動しました。
取り敢えず明るく見えた星に望遠鏡を向けると、小さな点々が横に並んでいるのが見えました。
「ひょっとしてこれってガリレオ衛星?じゃあ今見てるのは木星かい?」
ロードバイクって奴は天体観測に向いている部分と向いていない部分があります。
ぶっちゃけ向いていない部分がほとんどなんですが、少し整理しましょう。
天体観測に向いている部分
ロードバイクが天体観測に向いている部分。
それは機動力。
天体観測と言うのは光害(ヒカリガイ)との闘いでもあります。
光害と言うのは都市部の夜間照明、街灯や工場の明かり、観光のためのライトアップなどで、空が地上から照らされてしまう事です。
星と言うのは昼間でも出ているものですが、太陽の明かりに照らされてまったく見えません。
それには及びませんが、地上からの光も空気で乱反射されて星を観えづらくしています。
光害を避けるには郊外に出なければいけません。
郊外に出る、と言えばロードバイクじゃないですか。
遠くまで行かなくても荒川や江戸川のサイクリングロードを走っていると、「ここは夜は真っ暗なんだろうな」と思わせてくれます。
つまりロードバイクが天体観測に向いている部分は、星を観るロケーションに行きやすいという所ですね。
天体観測に向いてない部分
ロードバイクが天体観測に向いて無い部分。
それは積載能力の無さ。
天体観測って実は機材が重いんですよ。
私の持ってる初心者向けの望遠鏡セット、「鏡筒、赤道儀、三脚」で合計8kgくらいあります。
(調べたらかなり重い部類でした。赤道儀が重いみたい。)
あと嵩張るのでロードバイクで運べるようなものではないです。
望遠鏡を諦めてカメラで星空撮影をしようとしても機材は色々必要です。
地球の自転に合わせて自動で動くポータブル赤道儀がキモなのですが、最低限の物でも重くなるし嵩張ります。
つまり本格的に天体観測をやろうとすると荷物が増えるのでロードバイクに向かなくなるんですね。
落としどころ
星の見える所に移動できるけど、観察や撮影は出来ないのがロードバイクの泣き所。
でも軽くて嵩張らない機材で天体撮影が出来るとしたら?
そこで目を付けたのがGoogleが出してるスマートフォン、Pixelです。
Pixelのカメラには「天体撮影モード」なるものがあるのです。
これは数分間に渡って長時間露光撮影を繰り返してそれを合成するところまで自動でやってくれる機能です。
本来天体撮影は高額な機材と高度な技術を使って仕上げるもので、だからこそ私には手が出なかった分野だったのです。
それがミドルクラスのスマホ一台で出来ちゃうって言うんだから興味出ちゃいます。
つまりロードバイクに乗って、スマホと自撮り棒三脚を持って行けば星空撮影が出来ちゃうんです。
撮影例
お試しで地元の公園で撮った写真です。
中央上部にオリオン座が写ってます。
そしてロードバイク関係ないんですが、旅行で長野県の諏訪湖付近で撮った写真です。
やみくもに撮った写真の中に何かしら「星雲」らしきものが写っていました。
調べてみるとこれ「アンドロメダ銀河」なんですね。
肉眼じゃまったくわかりませんでしたが見えていたのかも知れません。
終わりに
天体観測なんて興味ない、という方もロードバイクの楽しみを広げる趣味の一つだと思って始めてみてはいかがでしょうか?