コンチネンタルグランプリ5000チューブレスをマウントしました

 

チューブレスに乗りたくて、「Continental GRAND PRIX 5000 TL」を買いました。

違いを知るために

現在付いてる「Vittoria Zaffiro Pro Slick 700x28c」との違いが知りたくて、一回走ってきました。
実は最近五十肩が再発し、おまけに首を痛めていてロードバイクに乗ってる場合じゃなかったのですが、首が痛いながらも左右に振れるようになったので久しぶりに走りました。
やはり走りが重く感じましたが、ひょっとすると単に「体力が落ちてる」だけなような気もします。

タイヤを外す

さて本題のチューブレスです。
まずはクリンチャーのタイヤを外さないといけません。

ところが...
タイヤが外せません。
タイヤを外すには手順があって、まずタイヤのビードと呼ばれる縁の部分をホイールの溝の中心に「落とす」必要があります。
しかしZaffiroのビードは押しても引いても落ちないのです。

「あれ?タイヤってこんなに外れないものだっけ?」

そんな疑問が生じましたが、ひと月前に前輪のタイヤを外して重さを測り、またハメたんです。

走りを軽くしたい! - ようへいのロードバイク体験記

そんなに苦労した覚えはありません。

今回は後輪から外そうとしましたが、固さが全然違います。
思いっきり指の力を使って外そうとしましたが、指の方がやられてしまいました。

爪が剥がれ指先から血が出て来ました。
爪と肉の間に針を刺されるあの拷問のヤツです。

クリンチャータイヤでこの固さ。
「地獄」という言葉が頭に浮かびました。


にっちもさっちもいかないのでGoogle先生に聞いたらこちらのブログを紹介されました。

blog.cbnanashi.net

こちらでは対処法が17も書かれていました。

そして今回は

5.ローターやカセットを保護した上で(あるいはそれらを外してから)ホイールを地面に水平に置き、タイヤとリムの繋ぎ目近くを踏み付ける

こちらで解決出来ました。

f:id:akmtyuhi2012:20201229094446j:plain

そもそもビードが短くきつかったのと、そのせいでリムとビードが固着していたようです。

心が折れる

この時点で自転車屋さんに頼もうか」という思いが頭をもたげてきました。
というか私の様に握力の無い人自転車屋さんに頼んだ方がいいです。

それと同時にチューブレスは「パンクしたらチューブを入れれば良い」と言われますが実質無理だと思いました。
実際仲間のチューブレス使いがパンクして、チューブを入れて事なきを得たことはありました。
しかしその時は男5人が寄ってたかって直したという経緯があります。
ソロライドの多い昨今では時間がかかり過ぎて実用的じゃないと感じます。

また本題から外れていました。

チューブレスタイヤをマウントするんだった。
しかしクリンチャーを外すだけで疲労困憊
お昼寝してしまいました。

重量計測

さて、再開。
まずはタイヤの重さです。

f:id:akmtyuhi2012:20201229094513j:plain

2つで627gなので、1つ313.5gです。
コンチネンタルのHP(315g)とアマゾン(340g)でずいぶん表記に違いがあるな、と感じていたのですが、アマゾンのは嘘っぱちですね。
何なんだ!

そしてバルブを取り付けます。

f:id:akmtyuhi2012:20201229094547j:plain

f:id:akmtyuhi2012:20201229094602j:plain

バルブは4gでした。軽い。

全然はまらない

このタイヤはセットする方向が決められています。

f:id:akmtyuhi2012:20201229094622j:plain

f:id:akmtyuhi2012:20201229094634j:plain

そういうのに弱いのであらかじめホイールにガムテープで作った矢印を貼っておきました。

石鹸水を使うと簡単に入ると聞いていたので初めから全体に塗っておきます。

f:id:akmtyuhi2012:20201229094657j:plain

しかしこれは失敗。
リムとビードが滑ってしまって、まったくはまる気がしませんでした。
洗い流します。
ある程度摩擦がないと扱いづらいですね。

 

それにしても聞いていた通りビードが固そう。
固いというよりビードがリムに対して短い!

f:id:akmtyuhi2012:20201229094732j:plain

30分以上格闘しましたがまったく埒が明かない。

ただ「手がもう一本あったらいいな」と感じる部分はありました。
そこでひらめきました。

「手がたりないなら足を使えばいいじゃない!」

はめ方

やり方はこうです。

1.ホイールは床に寝かせる。
2.パナレーサーのタイヤレバーで端からはめる
3.タイヤレバーは膝で抑える
4.タイヤレバーは3本使い、両膝で抑えながら少しづつはめていく
5.最後はチューブレス用のタイヤレバーで仕留める

f:id:akmtyuhi2012:20201229094821j:plain

中央をいきなりだと手ごわいですが、端から少しづつだと何とかなりました。

ビードを上げる

次は空気入れです。
ビードがリム中央に「落ちている」状態から、空気を入れるだけでリムの端に「上げてやる」必要があります。
これが難しいという事で、チューブレス普及を邪魔している一因でもあります。
一気に空気を入れるグッズがありますが、持ってないので一か八か普通の空気入れでチャレンジします。

素早くポンピングしたら一発で空気が入りました。
5000TLはビード鬼固い分、空気が抜けるような隙間が出来にくいのかも知れません。

エア漏れ?

まずはシーラントを入れずに様子をみます。
入れずに済むなら万々歳だからです。

ダメでした。
5bar入れた空気が2時間程度で1barになってしまいました。

f:id:akmtyuhi2012:20201229095250j:plain

仕方ないからシーラントを入れます。
シーラントには疑問を持ってて、粘性のある液体がタイヤの中に入っていたら、それは「走行抵抗」になると思ってるからです。
でも空気が抜けちゃうんじゃしょうがない。

シュワルベのシーラントは牛乳みたいな感じでそんなに粘性があるようには思えませんでした。


ロードバイクには30mlとあるので、付属の挿入用容器に半分ほどシーラントを入れました。
そしてバルブからタイヤの中にシーラントを注入します。

f:id:akmtyuhi2012:20201229095553j:plain

そしてまた5barほど空気を入れます。

3時間ほど待つと今度は2barに。

f:id:akmtyuhi2012:20201229095611j:plain

ダメじゃん!ガッデム!!
空気の抜ける速度は落ちましたが、これでは使い物になりません。

エア漏れ対策

石鹸水をもう一度作りどこから空気が抜けているのか確認します。
一か所これだ!という箇所が見つかりました。

 

シーラントを入れてるのに空気が抜けるのはどういう事だ?と検索すると
「ホイールを水平にしてグルグル動かしてシーラントを行き渡らせる」とありました。

水平にしてなかった!
立てたまんまゴロゴロ転がしてた。

ホイールを横にして空気の抜ける箇所を重点的にグルングルンしました。
すると石鹸水のブクブクが止まりました。
空気漏れが止まった合図ですね。

確認

一晩経った8時間後。
写真
空気圧は4.6bar。
これは完全に穴が塞がったとみて良いでしょう。
無事マウントできました。

終わりに

想像以上の難敵でした。
ロードバイクの事はできるだけ自分でやりたいのですが、さすがにこれはプロに任せた方が良いと思いました。
サイクルベースあさひではチューブレスの工賃は2500円でした。

自転車修理工賃 | サービス一覧 | サイクルベースあさひ


高いけどそれだけの価値はあります。

「終わりに」とは書きましたが、まだ前輪が残っています。
俺たちの戦いはまだこれからだ!

~~~~~~~~~~~  追記 ~~~~~~~~~~~~~

前輪はあっさり嵌められました。時間して30分。

理由は

1.元のタイヤがあっさり外れた。

2.熟練した

前輪のタイヤは簡単に外れました。親指で押すだけでビードが落ちました。

普通こうだよな!

そして5000TLもタイヤレバーの使い方が分かっていれば実に簡単に嵌ります。

ビードも空気入れで一発で上がりました。

ただ、空気は抜けてしまいました。

5bar入れて1時間後には1barになってました。

もう一度空気を入れて石鹸水で泡を確認しましたが、空気漏れはありませんでした。

どうやら途中でシーラントが効いたようです。

とにかくこれで無事チューブレス化が完了しました。