パンクおじさん誕生

こないだ娘とサイクリングに出たのですが、出発して1kmも行かないうちに娘のロードバイクがパンクしました。
自分が直しましたが慣れてないので手こずりましたね。


パンクと言えば思い出すのが、自分の2回目のグループライドで、まだパンクを経験したこと無かった時の話です。
今と変わらぬメンバー5人で茨城辺りを走っていました。
信号待ちのタイミングで


「パーン!!」


とメチャメチャ大きい破裂音がしたので隣の自動車のタイヤがパンクしたのだと思いましたが、それは自分のすぐ後ろを走っていた藤やんのパンクの音でした。
ロードバイクのタイヤはやたらと高圧で空気を入れるのでパンクをするとビックリするくらい大きな音が出るんですね。


歩道に避難してパンク修理です。
藤やんはパンク慣れしているようで、テキパキとバイクからホイールを外し、ホイールからタイヤを外していきました。
自分はその姿を観察します。


タイヤから出てきたチューブは既に2箇所ほどパッチを当てた痕がありました。
これには軽い衝撃。チューブはパンクしたら新しいのと取り替えるものだと思っていたからです。
そしてみんなで寄ってたかってチューブの穴を見つけると藤やんはその場で自転車屋さんのようにパッチとゴムのりでパンク修理を始めたのでした。
ノリの乾いたチューブをタイヤの中に入れホイールにはめ込み携帯ポンプでシュコシュコ空気を入れます。


自分はこの時、違和感を感じていたのですが、なにせ初めての経験なもので口を出しませんでした。


パンク修理完了ということで再び走り始めましたが、しばらく行くとまた藤やんがパンクしました。
また同じ手順でパンク修理をします。みんなは周りで笑って見ています。
またまた携帯ポンプでシュコシュコやってると、なんとそのままパンッと音を立ててパンクしてしまいました。


ここでやっと「なぜパンクするのか原因を突き止めてから修理しよう」ということになりました。


チューブは完全には外さず空気を入れながら穴の位置を突き止めます。
穴の位置がわかったらその付近にくるであろうタイヤとホイールを観察します。
この時の原因はサイドカットと呼ばれるタイヤの横の部分が切れていたのが原因でした。
切れ目からチューブが飛び出して小さな風船のように膨らんで破裂してしまうんです。
取り敢えずタイヤの内側からチューブ修理用のゴムパッチを貼ってみたのですが何とも心許ない。
「こんな時は古いタイヤの切れ端をチューブに巻くと良いんだよ。」とノブさんは言うのですが、結局誰も持っておらず、しょうが無いので空気圧低めの速度遅めで騙し騙し行くことになりました。


しかし暫く行くとまたまた藤やんが「どうも空気が抜けているようだ」と言うじゃあありませんか。
パンクではない、との事なので取り敢えずそのまま空気を入れて再出発。


しかしいくらも行かないうちに、また空気が抜けてる宣言。まあそりゃそうだけど。
腰を据えて空気が抜ける原因を探る事に。
慎重にチューブを取り出して観察するとサイドカット部分ではなく、チューブが折れ込まれていてシワになり、それが原因でチューブに穴が空いてしまっていたようでした。


都合4回もバンクした藤やんを卑下し、この日「パンクおじさん」というあだ名が付けられたのでした。

 

 

 

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